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執筆者の写真成瀬 紫苑

人裏初期漫画原稿

現在、小説とゲームで公開中の「人間裏街道」。

以前、過去に漫画として形にしたものの記事を上げましたが、

今回は、(上記事最後に書いた)初期漫画原稿の記事です。


私が高校生の頃に「人間裏街道」という物語が生まれた時の20ページほどの漫画で、オールアナログ制作です。

この原稿完成以降、数年創作を休んでいたこともあり、原稿の行方がわからず、漫画賞結果の雑誌の切り抜きしか手元にない状況だったのですが、巡り合わせでつい先日手元に帰ってきました。

もはや黒歴史ですが、作品について語れることがない分、少しでも楽しめるかなとせっかくなので上げておきます。



※物語終盤までのネタバレが含まれます。

またガラクの見た目がかなり違うので、見たくない方は速やかに戻りましょう!

























***





過去記事でも上げた、唯一残っていた初期原稿の記録。

上記の絵の全貌が以下です。



トレペの使い方が、なんともまぁ稚拙ですね……B4サイズは身近で中々手に入らなかったのもあるが、貧乏性がうかがえる……。若気の至りということで目を瞑ってください。



裏街道という世界とキャラの名前は全く同じですが、アリスは死にたがりではなくいじめられっ子で、裏街道が開かれる理由も学校七不思議のような設定でした。その都市伝説を信じたアリスがイジメからの逃避のために裏街道にたどり着く話です。


正直、この導入の方が共感されると思いますが、今公開中の作品では「死にたがり」にフォーカスしたことで、「いじめ」という設定がこの物語の主人公に与えるには過激な要素に頼ってる感がありました。なので今のアリスが生まれてよかったと思ってます。



メイが結構大人に見えますが子どものつもりです。画力の問題です。


裏街道の住民のセリフは黒ベタにしてましたが、トレペがまじで読み辛いですな……この原稿を審査していただき賞までいただいたの恐れ多すぎますね……。とはいえ、この時から書き込むのが好きだったとは伝わります。


スマホを知らないガラク。彼の容姿がきれいだと思うアリス。

ガラクの服装が謎すぎるんですが、ビジュアルは当時の自分の趣味です。彼の逃避理由もほぼ変わってません。


転換期。この原稿の記憶がなかったのですが、初期からほぼ変わってなかったことにびっくりです。


ただ、ラストが違いました。



ガラクだけでなく、まさかのメイも表に帰ってきてます。今じゃ考えられない。メガネもちゃんとしてますね。



と、いうことで初期原稿でした。


ここでの活動目的が「昔考えていた作品を形にして完結させること」なので、物語は変わっても設定やキャラが生きる形で完結させられてよかったなと思ってます。


人間裏街道という物語で描きたかったことは作品内で全て描けましたし、語ることもなければ新しい物語を創る予定もないです。小説もゲームも初作品が人裏で、あがき具合を残したいのでリメイクなどもしないと思います。多分。その分、新しい作品に時間を割きたい。


ですが、物語は見られればいつまでも生きられるので、ふと気が向かれましたらアリスたちに会いに行っていただければ嬉しいです。





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